EP-976A3も無料のAdjustment Program で廃インク吸収パッドエラーを初期化できるかも
EPSONのインクジェット複合機 EP-976A3の「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました」エラー解除に無料のAdjustment Programが使えたっぽいので紹介します。
「ぽい」としたのは、Adjustment Programで廃インク吸収パッド使用率の読み込みおよびカウンタの0%へのリセットはできたものの、プリンタ本体は事前にEPSON公式の「廃インク吸収パッド警告リセットツール」で一時的エラー解除状態だったためです。すなわちAdjustment Program単体でエラー解除が可能かは不明です(一応、カウンタリセット後に十数枚ほど印刷し、カウンタが3%まで増えたことは筆者環境で確認しています)。
廃インク吸収パッド限界エラーへの対処方法一覧
EPSON製プリンターにて、「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました」の旨のエラーが出ると印刷だけでなくスキャンを含めた全機能が使えなくなってしまいます。対処方法としては、
- メーカー修理に出す(修理期間満了製品もパッド交換・リセットのみ一部対応)
- 公式の「廃インク吸収パッド警告リセットツール」で一時的解除
- 互換パーツ等でパッド交換&非公式のリセットツールでエラー解除
があります。
メーカー対応
正攻法は1ですが、吸収パッド交換・リセットだけでも作業費・送料で8250円かかります[参考ページ]。また、預かり修理となり時間もかかります。
2の方法ではメーカー公式のツールでエラーによる動作停止を一時的に解除することができます。ただし、このツールを使えるのは一度きりで、再び廃インク限界エラーが出ても再度の解除はできないとのこと。また、廃インク吸収パッドを交換せず使い続けるにあたり、廃インク漏れ等のリスクが当然あります。複合機でスキャン機能のみ使う場合や修理・買い換え前に一時的に数枚印刷したりする場合の対処方法です[参考ページ]。
WIC Reset Utilityを利用
メーカーから案内される1,2の方法以外に、3の方法として自分で廃インク吸収パッドを交換(互換品やティッシュ・コットンなど代替品を利用)したうえで、非公式ツールである「WIC Reset Utility」 (リセットキーは有料・国内業者経由で1000円前後) で廃インク限界エラーを解除する記事・動画がネット上に複数例あります。有料ですが、多くの機種に対応しており紹介記事も豊富でキーの購入・リモート操作などを代行する業者もいるようです。リセットキーはツールの配布元サイトで購入できる($10ほど)ほか、AmazonやYahoo!ショッピング、楽天市場 、メルカリ等でも出回っています[1]。
Adjustment Program を利用
WIC Reset Utilityの他にも、廃インク限界エラーを解除(廃インク吸収パッドカウンタをリセット)する非公式ツールには無料の「Adjustment Program」もあります。前者と異なり対応機種が限られ、参考サイトによるとEP-801~806, EP-901~906あたりに対応とのことですが、実機で確認が取れた・成功報告があるのはEP-801A, EP-805A, EP-806A, EP-901A, EP-901Fのみのようです。
参考:EPSON 廃インク吸収パッドエラー その後2 | 暇なおやじのサイドストーリー
当方所有のEP-976A3は成功例のあるEP-906FやEP-806Aと同時期の2013年モデルなので、廃インクカウントまわりの制御ファームウェアが共通であればAdjustment Programが使えるかもと思い、試してみた次第です。
※Adjustment Program内の型番はEPSONの海外向け製品のもので表示されており、国内版の型番そのものとは異なります。
Adjustment Program 使用手順
Adjustment Programの使い方を以下に紹介します。なお、このツールによるリセットとあわせて、廃インク吸収パッドの交換も行う必要があります。
なお参考サイト内でも言及されていますが、ウィルス入りのファイルも出回っているようなので十分ご注意ください。(一応、紹介サイト内のGoogle Driveはサイト所有者様のものでウィルスは無いとのこと。私の環境でもウィルスは検出されませんでしたが、くれぐれも利用は自己責任でお願いします。)
下記サイト内・記事下部のDownloadリンク(Google Drive)より、「EP-806 906.zip」をダウンロードし解凍。以下の手順は同梱されている動画とほぼ同じですが、途中からやや少し異なります。
EPSON 廃インク吸収パッドエラー その後2 | 暇なおやじのサイドストーリー
以下の作業はプリンターの電源オン・USBケーブルでPCと接続状態で行います。ちなみに筆者PCは作業当時「Windows 11, version 24H2」でした。
まず「XP510,610,615,710,810,905」フォルダ内の「AdjProg.exe」をダブルクリックしAdjustment Programを起動。最初のソフトウェア利用規約画面で「Accept」をクリック。
次の画面の「select」をクリックし機種設定画面を開き「Model Name」に「XP-950」、Portに「Auto selection」(またはプリンタを接続しているポート)を選択して「OK」をクリック。このウィンドウは開いたままにしておきます。
続いて、「Reset Activator」フォルダ内の「Ativador.exe」をダブルクリックし起動。「Enable! (c) 2003 H&C Works ver 1.3d」ウィンドウ内の「Drag me!」部分をAdjustment Programのグレーアウトしている「Sequential adjustment mode」の部分にドラッグアンドドロップします。
するとEnable!~のText欄に「xxx - Sequential adjustment mode」(先頭の文字列は画像と異なるかもしれません)が表示されるのでクリックして選択状態にし、左側の「Enable!」ボタンをクリック。
するとAdjustment Program側の「Sequential adjustment mode」ボタンが有効化されます。
次の手順を実行すると全画面で次の画面へ進んでしまうので、作業PCと同一端末で本記事を読んでいる方は実行前に読み進んで先に手順を確認することをおすすめします。
準備ができたら有効化した「Sequential adjustment mode」ボタンをクリック。
以降、動画内の画面・説明と少し異なります。
全画面で以下のフローチャートのような画面が開くので、上の方にある「Waste Ink Pad Tray」のドロップダウンリストから「Replacement」を選択し(他の項目はいじらない)、右上の「OK」をクリックすると画面が閉じ、「Waste ink pad counter」の画面が開きます。(次へ進まず前に戻るには「Previous」をクリック。)
下の「Check」をクリックすると現在の廃インクパッド使用量・使用率が読み込まれます。(チェックボックスにマークしてから「Check」ボタンをクリックするよう案内する解説記事・動画等もありますが、筆者環境ではこの段階のチェックボックスは不要でした。)
2種類ありますがカウンタ数値から推するに通常の廃インクパッド交換の場合は「Main pad counter」の方だと思われます。「Platen ~」の方はおそらく「フチなし印刷用廃インク吸収パッド」と思われます(参考ページ?)。※EP-976A3の場合、「XP-950」以外の型番を選択しているとここでエラーが出てカウンタ数値が読み込めませんでした。
筆者環境では一度「廃インク吸収パッド限界」のエラーが出た後、既にエプソン公式のリセットツールで一時的エラー解除済みでしたが、Main pad counterは100%使用済みのままでした。[2]
「Main Pad counter」のチェックボックスにマークし「Initialization」をクリック。
画面の指示に従い以下のように操作します。
→カウンタ初期化を実行しても良いかの確認画面が出るので「OK」→プリンターの電源を切れと言われるので電源を切り「OK」→カウンターがリセットされたのでプリンターの電源を入れ「OK」。
これでプリンタ内部のカウンタリセット作業は完了です。
あとはAdjustment Programを「Cancel」→「Quit」で終了、Enable!~を×で終了してこの作業は完了です。
EP-976A3の廃インク吸収パッド交換場所について
Adjustment Program等で廃インクパッドカウンタを0%までリセットする場合は、必ず廃インク吸収パッドの交換を行いましょう。
当機種の廃インク交換パッドボックスは以下の画像内、本体底面の黒い部分です。2カ所のネジ
(+) を外せば簡単に取り出せます。
互換パッドはAmazon等で1000円程度~で手に入る他、化粧用コットンやティッシュペーパー・キッチンペーパーなどを詰めて使っている例がネット上で見つかります。
試した方がいたらぜひご報告を
Adjustment ProgramがEP-976A3に使えるという情報は(私が調べた範囲では)ありませんでしたが、XP-950を選択することでとりあえず廃インクカウンタを0%にリセットすることは可能でした。また、その後十数枚ほど印刷しカウンタが3%まで増加したところまでは確認しました。
ただ、エラー解除自体はエプソン公式の一時解除ツールで行った後だったためAdjustment Program単体でエラー解除ができるのか、その後の使用に問題はないのか(特に、再びの廃インク限界エラーが出るタイミングや再度のエラー解除が可能かなど)は不明です。
もし、EP-976A3やその他これまで成功例のない機種をAdjustment Programのみでエラーが解除できた(あるいはできなかった)という方がいたらコメントにてご報告いただければ幸いです。(ただし、ソフトのダウンロード・使用はあくまでも自己責任でお願い致します。)











