スマホOSもDAWも少数派のnamimoriです。
今回は Tracktion WAVEFORM でパラアウト(マルチアウト)する際のコツを紹介します。namimoriはWAVEFORM PROを使って説明しますが、無料版のWAVEFORM FREEでも操作は同じです。
ポイントは自動接続
- パラアウトにはラックを使う
- 「Auto-connect」と「Connect outputs sequentially」で自動化
ラックでパラアウトを作成
空のラックを作成
WAVEFORMではパラアウトの際に「Rack(ラック)」という機能を使います。ラック内ではケーブルを次々繋いでいくようにマウスで結線することでプラグインを複数インサートしたり、チャンネル毎ルーティングを変えたりと複雑なエフェクティングが可能ですが今回はシンプルに使います。
まず、WAVEFORM画面右上のプラグインマークをミキサーセクションにドラッグ&ドロップ。そして、「Plugin Racks(プラグインラック)」→「Create New Empty Rack(新しい空のラックを作成)」を選択。これでラックがプラグインにインサートされます。
ラックを各トラックに配置
次に必要な出力チャンネルの数だけラックをトラックにインサートします。作成したラックをクリックし開いたラック画面右の+から「Add to Track(トラックに追加)」で必要なトラック数追加していきます。自動的にトラックにラックがインサートされます。
あるいは、ctrlあるいはshiftキーを押しながらミキサーセクション部分のラックをドラッグ&ドロップして各トラックにインサートも可能です。namimori的にはこちらの方が楽です。
ラック内にプラグイン追加と自動接続
ラック画面にて、プラグインマークをドラッグ&ドロップでプラグインを追加します。
この時、自動接続するか確認が出ますので「Auto-connect(自動接続)」を選択。手動(マウスで線をドラッグ)でつなぐのは面倒なので必ず選びましょう。
これで、ラック内でプラグイン(今回はフリードラム音源の「MT-Power Drumkit」)のインプット・アウトプットが自動的に接続されました。
ちなみに、青い線はMIDI、グレーの線はオーディオです。今回はTrack1に置いたMIDIがドラム音源に入力され、オーディオステレオ8チャンネルで出力されるという形です。
トラックへの出力を一括接続
次に、ラックから各トラックへの出力を一括接続します。
ラック画面中央下部の「Connect Wires」から「Connect outputs sequentially」で用意したトラックの出力側へ適切にワイヤが接続されます。
今回はパラアウトなのでoutputs側を接続しましたが、各トラックのinputsをラックに一括接続する場合は「Connect inputs sequentially」を選択します。
これでラック内外との接続が適切に設定されました。あとは各プラグイン内の設定から、出力チャンネルを割り振っていけばOKです。
そもそもパラアウトとは
知ってる方は読み飛ばしてOKですが,DTM初心者向けにパラアウトとはなんぞやとを説明しておきます。ドラム音源などはパーツ(キック、スネア、シンバル、タムなど)毎に別々の設定でエフェクトをかけたくなります。そこで一つの音源からの出力をパーツ毎別々のトラックに出力する、これがパラアウト(マルチアウト)です。音源内蔵のエフェクトではなく外部プラグインをトラック毎にかけるためにはパラアウトが必須となります。
まとめ:自動接続を使おう
DAWによってはマルチ出力対応のプラグインをインサートした時点でトラックやら接続やら全て自動って場合もあるそうですが、WAVEFORMの場合はそうはいきません。
少しでも手間を減らすため、「Auto-connect」および「Connect outputs sequentially」は是非活用しましょう。なお、一括で複数トラックにラックを追加、というのは今回見つけられませんでした。ctrl (or shift)+ドラッグ&ドロップが妥協点かなと思います。
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