namimoriです。最近、アコギ用にレザーのギターストラップを買いました。
ただ、レザーのストラップは硬くピン穴が拡げにくいうえに、エレアコ等のエンドピンジャックは通常のエンドピンよりも径が大きいため新品のストラップを着けるのには苦労します。むりやり着けると外れやすくなりギター落下のリスクも大きいですし、かといってストラップ穴を拡張するのも躊躇われます(特に普通のエンドピンのギターでも使い回したい場合)。
今回はエレアコのエンドピンジャックに硬いレザーストラップを付けやすくする以下のような補助具を革の端切れで安価に自作したので紹介します。
the StrapKeeper を参考にしました
参考にしたのは以下の製品です。
私が調べた限りネットではどこのショップも現在売り切れでした。どこも在庫切れですが、販売当時の価格は2000円程度のようです。 (2023年1月19日追記:在庫が復活しているショップもありました。たまに在庫復活することがあるようなので既製品をお求めの方はこまめにチェックすると良いかもです。)
製作工程
メインの材料は手芸店で購入した革(本革)の端切れです。厚さは1mm強。もう少し厚くても良かったと思います。大きさは長辺が15cmもあれば十分なので厚さはそれなりですがダイソーでも手に入ります。
型紙を作りサイズ感を確かめたあと、型紙に沿って印をつけ革をカット。エンドピンジャック径の最小部が12mm・最大径が15mm だったので穴は11~12mmになるよう空けました。革は多少伸びるので径ピッタリくらいの大きさでもエンドピンジャックに入ります。
ストッパーはダイソーのPPシート(厚さ0.75mm)で作りました。中心部の内径は上述のエンドピンジャック径にあわせ12.5mm程度にしました。簡易的なロックなので確実性は求めていませんが、ライブやスタジオでは基本的にシールドケーブルを挿しているので、革がちぎれない限り外れる心配はなさそうです。
使い方
使い方も示しておきます。
今回作った補助具をストラップ穴に通し 両側の穴を合わせエンドピンジャックにひっかけ プラのロックをかけて完了取り付け・取り外しともに簡単です。
改善点とか
実際使ってみると、ピン穴部分やストラップに引っかけている部分の強度がやや心配(少し伸びすぎ・ちぎれそう)なので、もう少し硬い革あるいは厚い革だと良かったと思います。ただピンの長さにあまり余裕がないので厚い革を使うにしても限界がありそうです。
また、強度面でいえばストラップに引っかける部分の幅をもう少し広く取っても良かったと思います。
エンドピンジャックに関係するストラップアクセサリ
今回は自作しやすさや取り回しの良さからStrapKeeperを参考にしましたが、エンドピンジャックにストラップをつけるためのアクセサリーとして各社から以下のようなものが販売されています。
Right On STRAPS / END PIN JACK STRAPLINK
エンドピンジャックとストラップの間に別のエンドピンを増設するスタイル。革製。リンク先はブラックですが他にブラウンもあります。
MUSIC NOMAD / MN270 Acousti-Lok Strap Lock Adapter for Standard Output Jac
エンドピンジャックのエンドピン部分を交換し、ジャックの横にロックピンを増設する製品です。SCHALLERスタイルのストラップロック用に設計されていますが、レビュー等によると普通のストラップエンドでも一応使えるみたいです。各社エンドピンジャックの規格ごと対応するMN270, MN271, MN272 の型番があります。
DADDARIO / PW-AJL-01 Cinch Fit Acoustic Jack Lock
プラパーツでエンドピンジャックを挟み、ギターの自重でロックするタイプです。これも各社エンドピンジャックの規格に対応するPW-AJL-01, PW-AJL-02 の型番があります。
ストラップ用アクセサリを利用しよう
ギター本体の改造を伴うものではないので費用や技術もそれほど必要としませんし自作もできます。ぜひ、レザーストラップ×エンドピンジャックの組み合わせの際にはこういったアイテムを活用してギターの落下リスクを減らしつつ着脱の利便性を得ることをおすすめします。
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