久々にテンキーを引っ張り出してきたnamimori(@namimori37)です。マウスコンピューター製のノートPCにてBUFFALO製外付けテンキーを使用したのですが、数値入力のたびに下記のような NumLock のオンオフがポップアップ表示され煩わしいので対策をしました。
概要
外付けテンキーのNumLockキーがPC本体と連動せず、数値入力のたびにNumLockを切り替えるタイプだった。また、マウスコンピューターのコントロールセンターアプリやLogicoolのLogi Options+アプリのNumLock切り替えポップアップ通知機能がオンになっていた。そのため、数値入力のたびにNumLockのポップアップ表示がされてしまう状態であった。各アプリケーションのポップアップ通知を無効に設定する他、PC本体のNumLockをあらかじめオンにした状態でテンキーを使用すればこの問題を回避できるため、PCの起動時にNumLockをオンにするよう設定した。
環境
- OS:Windows 11 Home
- テンキー:BUFFALO BSTK11
- コントロールセンター:1.1.0.57
- Logi Opitions+:1.60.496306
原因
外付けテンキーの仕様
今回問題となった外付けテンキー上でNum Lockをオンにし数値入力をすると、PC上では「NumLock オン」→「数値入力」→「Num Lock オフ」と入直されているようです。調べてみると、「NumLockキー非連動タイプ」なる外付けテンキーがあり、おそらく自分のテンキーもこのタイプらしいことがわかりました。(詳しくは下記ページの「Point4 NumLockキー・非連動タイプとは」を参照のこと。)
テンキーの無いノートPCなどではNumLockをオンにすると一部のアルファベットキーが数字キーに置き換わるものがあります。これと外付けのテンキーのNumLockが連動するとテンキーを使いながらアルファベットキーを使う際に不都合が生じることになります。これを回避するため、テンキー上のNumLockはPC本体(OS)上のNumLockと連動させずに数字を入力する際だけ一瞬NumLockオンにするようキー入力がされるのだと考えられます。
今回のテンキーについて、公式サイトやマニュアルにはこれらの記載はありませんでした。また、専用のドライバソフトウェアなどでこの仕様を切り替えるといった機能もなさそうです。
PC本体のNumLock状態とキーボードの仕様
自分のノートPCのキーボードにはテンキーおよびNumLockキーは無いため、スクリーンキーボードを使いNumLockをオンにしてみました。すると、OS側でNumLockオンにした状態で外付けテンキーを使用した場合には、ポップアップ通知は表示されないことがわかりました。
どうやらOS上のNumLockオン/オフ状態によって、外付けテンキーのキー入力の挙動が以下のように切り替わるようです。(テンキー入力前後でOS上のNumLock状態を維持するよううに動作する模様。)
OS上でNumLockオン:テンキー上のNumLockキーの状態に従いテンキー上のキーをそのまま入力。NumLockキーの入力はされない。
OS上でNumLockオフ:数値入力の場合には「NumLock オン」→「数値入力(Numpad~)」→「NumLock オフ」と入力。
ということで、OS側のNumLockをあらかじめオンにしておけばNumLock切り替えのポップアップ通知はされないようです。
コントロール系アプリの通知設定
そもそも、NumLock 状態の切り替えのたびに表示されるポップアップ通知はWindowsの機能では無くマウスコンピューター製の「コントロールセンター」アプリや、Logicool製キーボード・マウスのカスタムアプリ「Logi Options+」の通知機能でした。
解決策
コントロール系アプリの関連設定をオフに
まず単純に各アプリ独自のポップアップ表示機能を無効にすれば良いということがわかりました。
マウスコンピューター製PCにインストールされている「コントロールセンター(Control Center)」の場合は、「EZスイッチ」設定内下部の「その他の設定」項にて「OSD非表示」をオンにすれば良いです。コントロールセンターアプリの名称や設定項目の場所はバージョンによって微妙に異なるみたいなので、詳しくはマウスコンピューターのサポートページを参照してください。
また、Logicool製マウスやキーボード用アプリ「Logi Options+」の場合は、歯車マーク「アプリケーション設定」から「通知」項にて「Caps lock, Num Lock, およびFn Lock通知」をオフにすれば良いです。(旧バージョンの「Logicool Options」でも同様の設定があると思われますがそちらは未確認。)
とりあえず筆者環境ではこの2つを設定すればOKでした。
PC起動時に「NumLock オン」にするよう設定
上記アプリの通知を表示にしておきたい場合や、NumLock常時オンで特に問題ない環境の場合はPC起動時にデフォルトでNumLockをオンにするという方法もあります。
PCのメーカーによって、レジストリの編集を行う場合・BIOS設定から行う場合があるようです。筆者PCはマウスコンピューター製のためメーカーサポートページのとおりレジストリ編集を行いました。(レジストリ編集やBIOS設定の変更作業には誤操作によってPCが不安定になる・起動できなくなる危険性が伴います。各メーカーサポートに従い、作業は十分注意しかつ自己責任で行ってください。)
「ファイル名を指定して実行」(Windows+Rキー)にて「regedit」と入力し「レジストリエディター」を起動。「HKEY_USERS」→「.DFAULT」→「ControlPanel」→「Keyboard」とたどり、「InitialKeyboardIndicators」をダブルクリックして「値のデータ」に半角数字「2」を入力して「OK」
これで起動時にサインイン画面からNumLockオン状態になります。
筆者環境ではNumLockの状態にかかわらずアルファベットキーボードの配置は変わらないため、この設定でも通常キーボードと外付けテンキーの併用ができます。また、ショートカットキーやマクロの呼び出しキーとしてテンキーを利用する場合に「NumLock」が割り込むと困る場合(が実際に存在するのかはわかりませんが)にはこの設定が有効かと思います。ただし、上述のとおりNumLockオンでキーボードのアルファベットキーがNumLock用の配置に置き換わるPCの場合はこの設定だと不都合が生じると思いますのでおすすめしません。
おわりに
「NumLockキー・非連動タイプ」のテンキーを使う場合には、PC(OS)側のNumLock状態やコントロール系アプリケーションの設定を見直す必要があることがわかりました。また、外付けテンキー導入の際には、使用キーボードのNumLock時の挙動に応じてNumLockと連動するタイプか否かも検討事項のひとつになり得ることがわかりました。ただ、今回のBUFFALOのテンキーはこの点について商品説明やマニュアルには記載が無かったためあらゆるテンキーで購入前に検討するというのは難しそうです。まあ、テンキーレスのキーボードではNumLockでアルファベットがnumpadに置き換わることが多いということでしょう。一般層向けの安い外付けテンキーということで、問題が生じ得る方の仕様に対応させておいて細かい情報・ややこしい情報は記載しないでおくというのは納得がいく対応です。
とにかく、自分の環境では問題なく使えるようになりましたし勉強にもなったので良しとしましょう。
Logi Options+のポップアップ非表示とし無事解決しました。
参考になりました。ありがとうございます!
コメントありがとうございます。
お役に立てたようで良かったです。
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