光らなくなったソーラーテールライトを修理(振動センサー交換)
現在使っている自転車にはソーラーテールライトが付いています。
- ソーラー充電
- 明るさ・振動検知→暗いところで走行すると自動点滅
- 残光機能により停止後も数十秒点滅
- 後部リフレクター兼用[1]
という機能てんこ盛りの製品で、太陽の当たる場所に駐輪さえできれば電池交換もオンオフ操作も不要で使えて非常に便利です(本来なら)。
ただ、経年劣化(購入から5年以上経過)のせいか振動検知が鈍くなってしまいました。感度が悪いため普通の走行程度では自動点滅せず、ライトを直接叩くとか自転車が転倒するなどの大きな振動がないとライトがオンになりません。
調べてみるとどうやら振動センサーを交換すれば良いようなので試してみました。※充電池の劣化・寿命が原因で点滅が機能しない場合もあるようです[2]。
機種
「CAT EYE RR-F1」と本体に刻印されています。が、同型番の現行品はライト機能無しのリフレクターです。パーツを流用しているのでしょうか?よくわかりません。なお、現行品でマッドガード取り付けタイプのソーラテールは「TL-SLR120」という型番です。

手順
作業のためライト本体ごと泥よけから外します。タイヤの空気を抜く必要はありませんでした。下図のように泥よけを固定している金具を外し、泥よけをずらせば裏側のビスまでスパナが十分届きます。
電池・基板部分にアクセスするため、下部ネジを緩めレンズ・リフレクター部分を外します。ガッチリとツメが噛み合っているので、マイナスドライバーや分解用ヘラを透明パーツと黒パーツの間に差し込んで少しずつ外します。
他のネット情報と同じく、振動センサーは「SW-18010P」です。
Amazonで10個入りの以下(Amazon出荷のもの)を購入しました。10個も要りませんが、ソーラーテール本体を買い換えたり送料の掛かるパーツサイト等でバラで買うより安いのでまあ良いでしょう。(AliExpress ではさらに安く買うこともできそうですが到着までの日数や出品業者の信頼性を考慮する必要があります。)
あとは元のセンサーを外し、新品センサーを半田付けするだけです。周りのに部品にコテを当てないよう注意して作業しました。
また、カバー・レンズを取り外したついでにエアダスターやウェスで内部の砂埃や汚れを除去し、レンズ・リフレクター部分の細かな傷をピカールで研磨し洗浄もしました。レンズ部分の洗浄は充電効率の向上にも少なからず寄与するはずです。密閉構造ではない[3]ため埃の侵入や吸湿・乾燥による砂塵の固着は避けられないようなのでこういう機会にメンテナンスしておくと良いでしょう。
交換後の動作
パーツ交換でかなり感度良好になりました。スタンドを動かしたり、舗装路を普通に走行する程度の振動で点滅します。残光機能とあわせて(薄暮れ時・夜間の)走行中は基本的に常に点滅している状態です。期待通りの動作になりました。
補足:振動センサーの動作確認
センサーは振動により内部の接点が触れることで導通するようです[参考ページ]。今回購入したセットには10個も入っているため一応全て動作確認しました。お粗末ですが、おもちゃのLEDライト(スイッチ、抵抗、LEDのみの単純構造)につないで確認しました。振動を与えると一瞬LEDが点灯するので動作確認できます。(手持ちテスターの導通モードでは導通が一瞬すぎて確認できませんでした。)
外した古いセンサーも念のため確認しましたがたしかに鈍っていました。新品は本体に少しでも触れたり周囲の振動にも反応して導通しますが、古い方は本体を叩かないと反応しませんでした。体感としては小さな差にも思いましたが、実用上では大きな差になるようです。