BOSS GT-1 でボリュームペダルゼロ位置にチューナー起動を設定する
近々演奏機会があるのでBOSS GT-1にて音作りとパッチ作成をしていますが、その最中にボリュームペダルをかかと側いっぱい(ボリュームをしぼり切った位置、以下「ゼロ位置」)にしてチューナーを起動する設定方法[1]を見つけました。上位機種のGT-1000やGX-10などにある「FOOT VOLUME + TUNER」や「FV +TU」設定のように使用できそうです。
色々と検証してワウペダルと併用する場合の挙動など追加の情報も得たのでまとめておきます。
設定方法
基本的な設定
参考ページの解説とほぼ同じですが、本体の画面やPCのパッチ編集ソフト「TONE STUDIO」上のスクリーンショットとともに簡潔に示します。
パッチ内のASSIGN 1~6 の空きいずれかに、以下のパラメータを設定します。※GT-1本体のパラメータ名表示では括弧内は省略されています。適宜読み替えてください。
パラメータ | 設定値 |
---|---|
ON/OFF | ON |
SOURCE | EXP1 |
(SOURCE) MODE | MOMENT |
(TARGET) CATEGORY | TUNER |
TARGET | TUNER SW |
(TARGET) MIN | ON |
(TARGET) MAX | OFF |
ポイントは、
- ゼロ位置の時のみチューナー起動するようにMODEをMOMENTに
- ゼロ位置でオンにするのでMINをONに逆にMAXをOFFに
設定している点です。
なお、SOURCEがEXP2でも同様にできるため、接続した外部エクスプレッションペダル(BOSS EV-30等)にも同様の機能を設定できると思われます(持ってないので未検証)。
チューナー起動の挙動について
以上のASSIGN設定をすると、EXP1がどのようなエフェクト設定であってもチューナーが起動します。つまりEXペダルに機能未割り当て時でも、ワウペダル等のペダルエフェクト時でもペダルがゼロ位置にある時はチューナーが起動します[2]。
チューナーモード時のOUTPUT設定について
チューナーモード時の音声出力設定は以下の3種類あり、チューナー起動時にGT-1本体のノブ3で切り替えることができます(TONE STUDIO上のチューナー画面でも変更可)。
設定値 | 出力動作 |
---|---|
MUTE | 音を出力しない |
BYPASS | エフェクトをかけずGT-1への入力音をそのまま出力 |
THRU | 現在のエフェクト音をそのまま出力 |
よくある、同一パッチ内でEXP1にFV(フットボリューム)とPEDAL FX(ワウやピッチベンド)を両方割り当てEXP SWなどで切り替えて使う場合はチューナーのOUTPUTをTHRUに設定すると良いです。
THRU設定ではエフェクト音がそのまま出力されるので、PEDAL FX使用時にチューナーモードに一瞬入ってしまっても音が途切れることなく演奏できます。ボリュームペダル使用時はゼロ位置の音量(最低音量を設定していなければ無音)を引き継いでチューニングできます。
ただし、チューナー使用時のアウトプット設定は全パッチ共通なので「チューナーモード時はミュートで使いたいパッチ[3]」が混在する場合は注意が必要です。曲間でチューナー時の出力設定を切り替えるか、チューナーを呼び出すフットスイッチにASSIGNで「パッチレベルを0にする」機能を追加してチューナー起動と同時に疑似ミュートする[4]などの対応が必要です。以下はASSIGNでミュートする設定方法です。
パラメータ | 設定値 |
---|---|
ON/OFF | ON |
SOURCE | CTL1(TUNERを設定したスイッチ) |
(SOURCE) MODE | TOGGLE |
(TARGET) CATEGORY | MASTER |
TARGET | PATCH LVL |
(TARGET) MIN | 100 |
(TARGET) MAX | 0(チューナー起動時にミュート) |
まとめ
ASSIGN設定でEXペダルのMINにTUNER SWのONを割り当てることで、フットペダルゼロ位置(かかといっぱいの位置)でチューナーモードを起動できます。
チューナーOUTPUT設定は「THRU」にしておくと良いですが、これは全パッチ共通の設定になってしまうので他のパッチとの相性には注意が必要です。