PLANET WAVES by D'Addario NS Tri-Action Capo レビュー:クリップ式とねじ調節式のいいとこどりの超おすすめカポタスト

公開:2020/04/17

ギター レビュー 楽器・機材

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以前のtc electronic unitune clipのレビューに続いて、namimoriのおすすめギターアイテムの紹介です。

今回は、PLANET WAVES by D'Addario より発売されているカポタスト、「NS Tri-Action Capo (PW-CP-09)」のレビューです。

参考までに、価格は購入当時税込み1800円ほどでした。(記事閲覧時現在の価格は各自ご確認ください。)

アコギ/エレキ両対応のトリガー式(クリップ式)カポ

片手での着脱も簡単な、トリガー式(クリップ式)のカポタストです。曲の間はもちろん、演奏中のカポ移動もスムーズに行え、使わない時はギターヘッドやマイクスタンドにはさんでおけて便利です。

指板にあたる部分はラウンドワウンド形状で、指板にRのあるアコギやエレキに対応しています。(クラシックギターなど指板が平らなギターでは使えないかもしれません。後述しますがクラシックギター用も発売されています。)

ちなみに、ハンドル部分にピックが一枚はさめます。namimoriはあまり使ってませんがあるとちょっと便利ですよね。

バネの強さが調節可能

バネ式でワンタッチでの着脱が可能なカポとしては、KYSERのクイックチェンジカポや、JIM DUNLOPのTRIGGER CAPOが有名ですね。

しかし、これらはバネが強すぎて音がシャープしてしまうので付け替えの度にチューニングが必要になったり、バネの強さによってアコギ用とエレキ用が分かれていたり、そもそもデザインがnamimori好みでなかったりと不満がありました。

一方で、「NS Tri-Action Capo」ではこのバネ下部についたネジでバネの強さが調節可能となっています。




適切な強さに調製することで、強すぎて音がシャープしすぎたり、逆に弱すぎてびびってしまうという事が防げますし、エレキとアコギのどちらでも使うことができます。

実際、namimoriのアコギは古いモデルのため、現在主流のアコギよりもかなり太いネックなのですがバネを弱めにすることで問題なく使えています。
また、ストラトタイプの逆にネックが細いタイプでも問題なく使えています。

調節式のカポといえば、SHUBBのカポも有名ですね。

SHUBBの方がコンパクトで見た目もよりスタイリッシュですが、やはりワンタッチ式である点や使わないときに挟んでおける点での「取り回しのしやすさ」ではNS Tri-Action Capoに軍配が上がると思います。NS Tri-Action Capoはライブ向き、SHUBBはレコーディング向き、といった印象でしょうか。

ちなみに、どちらも指板にあたる部分が細くコンパクトなので、演奏中にジャマに感じることはほとんどありません。(もちろん、カポなしとの差はありますが。)

画像は上がTri-Action Capo、下がSHUBBのC1カポ(旧型)です。どちらも演奏への支障は最小限となるようコンパクトな設計になっています。


もちろん音程のズレはあるが最小限

バネが調節できない他社製のカポと比べると付け替えたときの音程のズレは少ないですが、もちろん多少のズレは生じます。

しかしながら、曲中で1,2フレット移動して転調するくらいでしたらチューニングのズレは問題なく使えるレベルだと思います。

曲の間で移動する場合でも、カポの付け替え後最小限のチューニングの微調整で済みます。

namimoriはちょうど2年ほどこのカポを使っていて、普段の練習やセッション、弾き語りライブなどで使用してきましたが、このカポに対してストレスを感じることはありませんでした。

また、何度か落下させたりしたため所々塗装が剥げるなどしていますが、バネやネジその他パーツの破損もなく、ゴムの劣化もまだ見られません。耐久性も申し分ないと思います。

姉妹シリーズもあります

同じ調節式のバネ機構を備えたカポでカイザーのようにハンドルが指板側にくる「NS Artist Capo (PW-CP-10)」や、クラシックギターなど指板のフラットなギター用の「NS Artist Classical Capo (PW-CP-13)」もラインナップされています。

左手でバレーコードを押さえながら右手でカポ移動して転調する、といった場合はハンドルが指板側にくるArtist Capoの方が便利でしょう。また、指板側にハンドルがあったほうが演奏のジャマにならなくて良い場合もあるでしょうね。

左手でカポを移動する場合は、ネック裏側にハンドルが向いている方がやりやすいとnamimoriは感じます。また、オーディエンス側から見たときには、ハンドルが見えない方がすっきりしていてnamimori的には好みです。

まとめ:チューニングピッチと着脱のしやすさを両立

人気のワンタッチ式カポでありながら、調節機構によってチューニングピッチの安定やアコギ・エレキの両用が可能な高性能カポでしかもデザインもスタイリッシュ。

ここまでいいとこだらけなのに、値段も現在では2000円を切っており他の定番カポとほとんど変わらない値段で買えます。

チューニングの狂いやピッチに敏感になることはギター上達のうえで重要ですし、初心者から中級者、上級者へとステップアップするごとに自然とそうなっていくでしょう。

音程も大事だけど、ステージ上での利便性も取りたい、その両取りができるカポTri-Action Capo。使っている方を見かけると、「この人はチューニングやピッチに気を遣っているな」と勝手に感心してしまいます。


オススメです!!


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歌やギター、弾き語り等の音楽関係の他、Androidスマホ、フリーソフト等を用いたPC活用などが趣味。

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